大阪人は、みんながみんな漫才師のような人間ではありません
転職して大阪が本社の会社に入りました。そこで何度か大阪に行きましたが、そこで感じたのは大阪の人は意外におとなしいということです。
大阪人というと、吉本クリエイティブエージェンシーに代表されるようにお笑い芸人の宝庫で、話をきくといつも漫才のようなのりつっこみの会話をしているということでした。
テレビでも、ずうずうしい大阪のおばちゃんや、裸で歩いたり、むりやり笑いを取ろうとするおもろいおっちゃんなどが登場して、みんなそんな人だというイメージがありました。
それがどうでしょう。実際に大阪で大阪人とはなすと、とても普通でむしろ静かな印象なのです。ビジネスの席だからでしょうか、笑いをとろうとしないのです。
大阪本社で忘年会があるので出席するようにといわれ、楽しみにしてでかけました。どんならんちき騒ぎになるのか、胸をわくわくさせて参加しました。
宴会がはじまるまで、みんなせきについて待っています。司会が盛り上げるでもなく、ただ静かに待っているのです。あれという違和感がありました。それでも、宴会が始まり酒が入ると大騒ぎになるのを期待していました。
宴会が静かにはじまりました。そして静かに終わりました。
誰もはしゃいで騒ごうともせず、ボケやつっこみもなく、裸になるでもなく、ビールをかけるではなく、口から火をはくでもなく、本当に普通で驚きました。これでは地方人が集まる東京の宴会の方がはるかに賑やかだと思いました。この会社だけだったのでしょうか。
もちろん、東京でも大阪出身の人と接していましたが、東京にいる大阪の人はやたらとのりがいいのです。本当にお笑い芸人そのままというより、意識してお笑い芸人のまねをしているようでした。
本当の大阪人のすがたを知った今にして思えば、きっと東京では無理して大阪人のイメージをつくっていたのかもしれません。涙ぐましい努力です。
誰でもいつもいつもテンションが高い訳ではなく、静かに読書がしたかったのかもしれません。しかし、世間は許してくれないのです。
無口で、窓際の席に座って読書をする大阪人など、誰が想像できるでしょう。あまりにイメージが違いすぎます。
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